from Press コラム
Now and Then
今年1月のパリでの出来事を今回は「あの時と今」というタイトルで書いてみようと思います。
8年前のパリ、9月11日その日は僕の40歳の誕生日でした。パリの展示会の仕事を終え、ディナーの準備をしに一度ホテルに戻った時、テレビから映画か?と間違えるような画面が僕の目に飛び込んできたのです。
あれからブッシュ政権の進んだ道は皆さんもご存知の通りです。
今回のパリで夜中に見たオバマ新大統領の就任式は、また凄く印象に残るアメリカの出来事でした。
「Change」いま、何かが変わる予感がします。
次の日、サン・ジェルマン・ブルバードを歩いている時に、新しくラルフローレンのショップが出来る告知を見かけました。ソニア リキエルの隣、大きな看板がソニアの本店の存在を薄くしているようで寂しく感じたのは僕だけでしょうか?
ルクサンブル公園の脇を北にずっと歩いていくとアニエスベーのお店があります。多分1号店ではなかったでしょうか?
ここは僕が19年前に初めてパリに来た時に行った、想い出深いお店です。
今も変わらずあることにも驚きましたが、お店の入り口にコーヒーとお水をさりげなくポットで置いて、顧客の方にサービスしている姿は凄く自然な感じがして原点を感じました。
良いお店です。
その日の夜にサンジェルマンでトレンドユニオン、リ イーデルコートさんの20年間の足跡を展示したExhibitionのパーティーに参加しました。
彼女はView Magazineなどに大きな影響力がある人で、圧倒的な迫力、感性、コネクションどれをとっても一流な感じがします。展示もメッセージのある良い物でした。
あの時があって、いまがある、そんな感じがしました。
アダム・キメルのインスタレーションで「ジェラード・マランガ」の写真を使いながら今の彼を使うという面白い趣向に感心させられました。
ジェラード・マランガはアンディ・ウォーホルと「ファクトリー」を共同経営したことで有名ですが、このタイミングでそれを使うキメルにも感動しました。
同じデザイナーでも大御所ドリス・ヴァン・ノッテン。
彼は常に自分のスタイルを保ちつづけている数少ないデザイナーだと思います。変わらないこと、続けること、いま、大事なキーワードではないでしょうか。
ショーもとても素敵でした。