2022.03.24 / FOCUS

TOMORROWLANDの『BRIDAL RING ORDER』。
さまざまなゲストを迎え、魅力をお届けしていきます。

〈MONAKA jewellery〉のデザイナー、寳神朝子さんを迎え、TOMORROWLAND アクセサリーバイヤーの和田麻里子との対談でオーダージュエリーの魅力を掘り下げます。
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MONAKA jewelleryデザイナー 寳神朝子 @monaka_jewellery 彫金、デザインについて学び、ベルギー アントワープに渡欧。ファッションアクセサリーのアトリエにてジュエリーのデザイン・制作を経験。帰国後、京都のジュエリー企業にて商品の開発に携わる。東京にて百貨店のハイジュエリーのデザイン・宝石の買い付けをしながらダイヤ、貴石について学び、2012年 独立。 |
TOMORROWLAND バイヤー 和田麻里子 @mariko.wd TOMORROWLANDのアクセサリーバイヤーを担当。 パッと目を引く華やかなスタイリングに合わせるアクセサリー遣いも他の人には真似できない唯一無二のバランス感覚。 凛としながらも華やかさと大人な遊び心がチャームポイント。 |
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― ジュエリーデザイナーを目指すようになったきっかけを教えてください。
寳神朝子(以下 H):小さい頃によく食べてたお菓子のジュエルリングが、ジュエリーとの最初の出会いでした。もちろん食べることも好きでしたが、それ以上に指につけた時の大きさと透き通ったキラキラ感にすごく感動して。いつか自分もこんなジュエリーを作りたい!と強く思ったことを覚えています。
― 〈MONAKA jewellery〉の特徴である鉱物や石との出会いも幼少期からありましたか?
H:京都の実家で、自然に触れ合う生活を送っていました。どの植物、昆虫、人間も構造すべてがありえない精度で完成されていて、なにを作っても自然界にある生きもののバランスには敵わないとその頃から感じていましたね。例えば、ススキの葉やお花のシェイプや絵の具では再現できないような鮮やかな色味の石など、さまざまな自然界の生きものが完成された造形物として景色になっていて。その自然の景色に癒される幼少期の体験が鉱物や石への興味にも影響しているのかもしれません。
― だからこそ、〈MONAKA jewellery〉のジュエリーでは石の個性をそのままに活かしたデザインになっている。
H:昔から石は、パワーストーンと呼ばれるように神聖な存在として扱われていますよね。わたしもそれぞれの石に敬意をもって、その石が持つ力をお借りする気持ちでジュエリーをつくっています。わたしがデザインするというよりも、石との対話の中で彼ら本来の個性や柄、形をそのままいかすことを大切にしています。なので、リカットや型にはめる加工などはほぼしていません。石や地金本来の魅力を引き出すことで、お客様もその本来の美しさに感動して長く愛用してくださっている印象です。

和田(以下 W):〈MONAKA jewellery〉は他のジュエリーデザイナーの方々からも「石の神様」と呼ばれているほど、そもそも石の選び方に秀でるものがあると思うんです。数多ある宝石から、どのような基準で選んでらっしゃるんですか?
H:感覚的なものなので言葉にはしづらいのですが...ブランド立ち上げ前にハイジュエリーの会社で働いていたので、それぞれの石のトップクラスは見てきてはいます。それらは、どれも投資対象になるほどの価値を持つものなのですが、一方でその市場価値でランク付けされていないものの中にも、色むらや柄も美しいものがたくさんあって。逆に市場価値が付いていてもデザインによって本来の魅力が薄まってしまっているものもあり、そのようないくつもの体験から、最終的に自分なりの直感で決めていってるような気がします。和田さんもバイヤーとして同じような体験ってありますか?
W:そうですね。わたしの場合は、自分がすごく気に入ったものからビジネスまで捉える両軸を持っていなければいけないのですが、言語化できないなにか自分なりの線引きはたしかにありますね。あのとき買っておけばよかったということはないんですか?
H:たくさんあります。自然物なので、二度と手に入れることができないからこそ、そういう時はあとで長く引きずってしまいますね..(笑)。
― 今回展開するブライダルリングについて教えてください。
H:ブライダルリングは、どれも一生つけていただくものになるので、つけ心地を大切にしています。バランスがよくなるように幅や太さを検証と作製を繰り返し、ファッションリングとしても身につけられるようなデザインを意識しています。

W:作製はご自身でされているんですか?
H:そうですね。ブライダルリングに限らず、いつもデッサンなどは描かずに手を動かしてみて、自分の頭の中にあるイメージをそのまま立体にしています。職人さんにデッサンで伝えてしまうと、イメージしている繊細なニュアンスが伝わりづらくて。〈MONAKA jewellery〉のオフィスとは別に自分1人だけのアトリエで黙々と試作しています。
和田:〈MONAKA jewellery〉は特に手作り感が印象的だと思います。
寶神:今回展開するブライダルリングの中で、 "tatae" はまさに手作業の作製によって生まれたリングです。自分自身を「讃える」、お互いが想いを「湛える」というコンセプトで、リングの内側に手作業ならではのやわらかみのあるテクスチャーをつけました。指あたりが優しいので、リング幅があっても着け心地が良いです。 "kasane" も同じく全体のバランスをみながら、時間の「重ね」を意識して、手作業で一面ずつやすりをかけて形をつくっていて。指にスッと馴染みのいい程よいボリューム感が人気です。
― 今回新作で発表する "shino" は、これまで幼少期に影響を受けた自然に由来するコンセプトだそうですね。
H:「東雲」の景色からインスピレーションを得てデザインしました。「東雲」は、日が昇る直前の真っ暗な空に太陽の薄明かりがぼんやり見えてくる景色をさしていて。そのような朝日が昇る景色を、おふたりの新しい人生の始まりに見立てて、東雲を略称した "shino" という名前をつけました。同じく自然の景色に由来する "kumo" は、「彩雲」という縁起の良い雲をイメージしてデザインしていて。正面の丸みのあるボリュームが現代的で手の内側に向けて少し細くなるので、リングに慣れていない方にも抵抗なくつけていただけると思います。

W:今回のブライダルリングの中で、一番シンプルなデザインが "en" ですよね。
H:そうです。実はブランドを始める前からデザインしていたもので、こうやって日の目を浴びることができて自分でも嬉しいです。ブライダルリングと意識しなくとも気軽に毎日つけていていただけるように、ダイヤのセッティングにこだわりました。
W:〈MONAKA jewellery〉のブライダルリングは、ファッションリングとしても重ねづけできるところが魅力です。
H:ブランド立ち上げまでにさまざまなリングのデザインを見てきましたが、宝石をそのままゴージャスに扱うとつけ慣れていない人に抵抗感を与えてしまうような気がしていて。色石のジュエリーもですがジュエリー全般をもっと身近に感じていただきたいので、ブライダルシリーズをつくるときも毎日つける物だからこそ一本でも存在感があり、コーディネートも楽しんでいただけるように、厚みや幅などを何度も検討しお客様の魅力を引き出すようなバランスと着けご心地を考えてつくっています。
― それぞれのリングが日本語に由来しているのも印象的ですよね。

H:ベルギーに住んでいたことが影響しているかもしれないですね。帰国後、庭園や自然などに由来する日本語ならではの言葉の美しさを客観的に気づけるようになりました。いつもリングをつくり始めるときに、なんとなく言葉のイメージをしながら手を動かしています。



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