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Shop Column

2012.07.19

トゥモローランド 銀座店

J.M.WESTON

流行に左右されず、いつの時代も変わらないもの。
そこからは「額に飾られていない、実用的な芸術作品」のように感じるほど、伝統や文化が伝わってくるような気がします。
そんな思いが込められたアイテムを、この場で少しずつみなさんにご紹介できればと思っています。

今回はフレンチトラッドの代表的な靴ブランド〈J.M. WESTON〉をご紹介しましょう。

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J.M.WESTON
〈J.M.WESTON〉は今年で創業121年を迎えるブランド。
その歴史は1891年、エドゥアール・ブランシャールが、磁器と牧畜で栄えていた当時の南フランス・リモージュに靴の製造工場を設立したことからはじまります。

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〈J.M.WESTON〉と聞くと、ローファー「MODEL180」を想像される方も多いのではないでしょうか。
とてもスタイリッシュで、存在感はあるけれども角がなく、不屈のフレンチトラッドの名作です。

イギリス靴ではなくイタリア靴でもない、フレンチな空気が漂うこのローファーは、65年も前に誕生しました。
第二次世界大戦が終結して約1年後の1946年から、今も変わらず店頭に置いてあるとは信じられません。
当時とまったく同じ木型を使い、同じ製法で同じディテールのアイテムがあるというのはとても珍しいことだと思います。
ワークショップで今日もなお、受け継がれている正確かつ熟練した技術。
製造工程のあらゆる段階において手作業を欠かさないというこだわりは、まさしく時代を超えて受け継がれる伝統であり、定番なのです。

シューズリペア専門の職人さんが、こんな話をされていました。
「J.M.WESTONの靴は、修理のしがいがある。ステッチワークの技術や、靴をばらしたときに感じる仕事の丁寧さには、感動します」
数あるレザーシューズブランドのほとんどが、レザーソール部分の内容物に、接着された革やコルクの天然素材を加工したものを入れて形成しているのですが、〈J.M.WESTON〉の靴はコルクなどの内容物が接着されておらず、アウトソールのステッチをほどくとパラパラと落ちてきてしまうそうです。

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そのため、履いていくうちに足の曲線に合わせて革がなじみ、土踏まずから徐々に甲全体が包みこまれ、自分の足型が形成されていくような感覚になります。
それにより快適な密着感が得られます。

また、〈J.M.WESTON〉のローファーには、大統領や政治家からレジスタンスな若者までが愛した靴という伝説もあります。
「1966年にはみんながウエストンのモカシンを履いていた」
1960年代当時、ローファーは優雅さのシンボルとされていました。
シャンゼリゼのドラッグストアにたむろする反抗的な若者たちは「ジーンズ姿に、素足で(父親の)ローファーを履く」ことで、既存の社会的規範に反抗しました。
さらにその2年後、この〈J.M. WESTON〉のローファー「MODEL180」は、フランスで起きた学生運動の象徴とされ、学生たちのシンボルとなっていったそうです。

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2012年秋冬の新作として買い付けしているスエードローファーも、間もなく入荷してまいります。
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※詳細はお問い合わせください

時代とともに常に変化するファッションに、変わらないものづくりが何十年もの時を経て、またシンクロする。
素敵だと思いませんか?
時を越え、今も変わらず伝えられる〈J.M.WESTON〉。
ぜひ一度肌で感じてみてください。
皆さまのご来店・お問い合わせを、心よりお待ちしております。


J.M.WESTON Official Site
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