2020.07.22 / FOCUS

MOROCCO BUYING DIARY

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仕事柄多くの国を渡り歩いてきたからこそ感じる、

モロッコの魅力と買い付けたアイテムについてバイヤー大城 琴美が綴る。


バイヤー
大城 琴美  Kotomi Oshiro
TOMORROWLANDとSUPER A MARKETのバイヤーを兼任。
フェミニンなスタイルには、メンズライクなもので抜けをつくるのが得意。趣味は金継ぎ。
@oshiro_kotomi






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2019年6月、日差しと湿度が高く、もうろうとする暑さ。
モロッコの人たちは朝が遅く、夜が長い。





今回の買い付けで初めて訪れたこの地は、フランスから程近く、想像を超える感動がありました。イスラム教が生活のベースになっていて、1日に5回流れるアザーンの音や、匂い、人々の服装、光、大地のエネルギー、五感に感じる全てが美しく、刺激的。人々はスマホなど現代の文化を取り入れながらも、何百年と変わらず存在している文化は、まるでタイムスリップしているようでした。

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「日常に溶け込むカゴバッグ」

私は昔からカゴバックが好きで今では10個以上コレクションするほど愛用しています。 カゴはどの地域にも存在するアイテムで、その地域の素材や機能性が反映されている、そういった生活がみえるところに心惹かれました。特に、夏はカゴバッグばかり手に取ってしまいますし、旅行にも必ず持っていきます。

お家ではハンガーやタオルを入れたりしていて、ファッションだけでなく自宅のインテリアとしても使っています。 今回買い付けたものも小さいサイズから大きなものまでセレクトしたので、お客さまにもファッションやインテリアなど、幅広い用途で楽しんでいただきたいですね。

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持ち手が長い本革のアイテムは肩にかけて自転車でお出かけしたり、小さなものは浴衣に合わせて持っても可愛いですし、網目の荒いものはスカーフを入れてファッションのアクセントにして使っていただきたいです。 パリに行くとパリジャン達がマルシェや日常に、男女四季関係なくカゴバッグを持っているのをよく目にします。ナチュラルだけどどこか洗練された雰囲気があって、フレンチスタイルに欠かせないアイテムのひとつです。

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モロッコでは、カゴバッグをファッションとして持ち歩いて使用するよりも生活の中で日常的に使用されています。 特に古くから移動手段として使用されていた、ロバの背中の上に載せている光景をよく見かけました。

「60年代から続くサスティナビリティ」

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60年代にモロッコ・カサブランカで製造され始めた再生ガラスですが、気候変動問題に取り組む国家会議でモロッコの工芸品の1つとして出品され、サスティナビリティの観点からも注目を集めています。 実は、以前パリで購入したお気に入りのグラスが、こちらの再生ガラスでした。現地ではミントティを飲んだり、キャンドルを入れたり、花器に使用したり。 大きさによって入れるものを変え、長く愛されています。

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現地の人は"ジュラバ"というフード付きのカフタンドレスを着用していて、日差しが強い時にフードを被り凌いでいます。
足元にはバブーシュが一般的。



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モロッコといえばタジン鍋。伝統的なモロッコ式で入れるミントティは高いところから入れると香りが立つ。



「手仕事に魅了されて」

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モロッコの手仕事は沢山あります。"ボシャルウィット"は古い布を割いて編み直したラグのこと。伝統的な手法で織られた布を再利用していて配色が美しい1枚です。 代表的な産地のタムグルートで作られた陶器は下半身が地中に埋まった状態で足でろくろを回す、特殊な方法で作られています。現地の土じゃないとこの色は出せないと言われている鮮やかなグリーン。色彩豊かでどのように使うか想像するとわくわくしますね。

メタルも有名で、彫金技術はスペインを経て13世紀から伝わりました。真鍮で出来ていて、ハンマーで一つ一つ手打ちしながら成形しています。コースターや、アラベスク模様のソープディッシュは何個も集めてしまいたくなります。キャンドルホルダーも日常的に使用されていて、ふっとしたリラックスしたい時に灯します。

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「マラケシュの魅力に引き込まれたクリエーター」

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モロッコの確かな手仕事や伝統的な衣装といった財産を、未来に向け進化させていくために生まれた〈MARRAKSHI LIFE〉は、元々NYでファッションフォトグラファーをしていたRandall Bachner氏が立ち上げたブランドです。

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彼のアトリエに訪れましたが、糸を紡ぐところから手織り機による生地の生産、縫製、販売まで一貫して行っていて驚きました。

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マラケシュという土地の持つ魅力に引き込まれ、地元に脈々と伝わる手仕事の魅力や色彩を取り入れ、何世紀にも渡って受け継ぎ続けてきた職人技術を生かしたコレクションを作り続けているのです。 手織りの生地は空気をたくさん含んで、なんともいえない優しいタッチに仕上がり、大量生産では決して感じることのできない風合いと温かさを感じ、大切に着たい1着です。




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1966年にイヴ・サンローラン氏がマラケシュを訪れ、マラケシュに恋をして、生涯マラケシュを愛していた。インスピレーションを受けたコレクションも有名で、彼の最期の棲家となった"マジョレル庭園"は彼のクリエーションに多大な影響を与えました。

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買い付け場所を考えた時に、ふっと気になって湧いてきた気分がモロッコでした。
紐解いて考えると、フランス領時代のあったモロッコは、様々なアーティストも訪れては多くのインスピレーションをもらっていました。 出張で初めて訪れ、五感で感じることができ、改めてマラケシュに魅せられるクリエーターの気持ちがわかった気がしました。 自由に移動できない今だからこそ、やれることや考えること、想像が沢山あるように思います。 今まで出会ってきた人やもの、経験したこと、感じたことを振り返りながらこれからの出会いを大切にしていきたいと思っています。
お客さまにもぜひ、実際に手に取り、感じていただきたいですね。









7月22日(水)より、TOMORROWLAND 渋谷本店@tomorrowland_shibuyaで商品展開がスタートします。
SUPER A MARKET 新宿店では、7月22日(水)〜8月9日(日)まで「SUPER moroccan MARKET 」を開催。
>>#supermoroccanmarket







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