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"ツイードジャケットはお好き?"
いよいよ朝晩はぐっと冷えてきましたね。 我が家もオイルヒーターと電気カーペットを引っ張り出してそろそろ冬支度です。
ファッションでいえば、ツイードジャケットのシーズンです。 ツイードといえば粗野で男っぽさが魅力的な素材です。ハリスツイードやドニゴールツイードなど、スコットランドからアイルランドの原産で、その地方の厳しい気候、霧雨や冷たい風を防ぐため、狩猟や乗馬などアウトドアでのスポーツコート用などに用いられました。
アイビースタイル全盛の1960年代以降は、日本でもポピュラーな秋冬の定番アイテムとして親しまれているツイードジャケットですが、映画の中で印象的な脇役として使われていた作品がありました。 1977年度アカデミー賞・最優秀作品賞受賞作の「アニー・ホール」です。
ウディ・アレンはこの作品でも監督・脚本・主演と1人3役をこなしています。主人公アルビー・シンガー(ウディ・アレン)とアニー・ホール(ダイアン・キートン)のコスチュームはかのR・L氏が担当。 封切当時、“アニー・ホール・ルック”として評判になりました。そのスタイリングは様々なシーンで十分に計算され、2人のコーディネートは場面ごとの心象風景やふたりの関係性を的確に表現していて、今また新鮮に感じる70年代後半のニューヨーク・ファッションを見ているだけでも楽しめます。 ストーリーの中で、ニューヨークを離れたアニーをアルビーがカリフォルニアまで追いかけていくシーンがあります。ウェストコーストのライフスタイルを満喫している、軽やかなチュニックスタイルのアニーに対し、さんさんと降り注ぐ陽光の下、相変わらず少し堅さを感じさせるツイードジャケットを着込んだアルビーがなぜか心に残りました。
この映画にはファッションを巡る裏話があります。 ウディ・アレンとデザイナーR・L氏は以前からの友人で、この映画制作に入る前にウディが相談したところ、R・L氏は衣装協力を快諾したうえに、サイズが同じだからと自分自身のワードローブをウディに貸し出したということです。なるほど、どのシーンでもウディ・アレンのスタイリングはいい感じにこなれており、ドニゴールからヘリンボーン、ハウンドトゥースなどツイードジャケットの着こなしはコーディネートの参考としてもおすすめです。
- Model Styling -
さて、トゥモローランド 渋谷店の今月のおすすめ、ツイードジャケットを紹介します。
着心地の良いイタリア製ヘリンボーン・ツイード素材使用で、バックベルト付のいわゆるブルジャケタイプのジャケットにアイボリーのクルーネック・カシミアニット、タータンプレイドのイージーパンツを合わせて。足元にはフランスメイド・パラブーツのロングブーツを。 1つ1つのパーツは伝統的なものですが、コーディネート次第ではアヴァンギャルド・アウトドアともいうべき大人のスタイルが出現します。
晴れ上がったウェストコーストの晩秋には、今ならウディ・アレンもこんな感じで登場したかも?
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