2020.04.21 / FOCUS

Side B - the essence of tomorrowland -
Chapter.1
「Visiting Old / Learn New」

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Side B - the essence of tomorrowland -



すべての物事には多角的な側面があります。
それはコインの裏表のように、不可分な関係性を持っているもの。
分かりやすい部分をA面とするなら、深堀りしたり、一見すると見過ごしてしまいがちなのがB面。
本項ではそんな「Side B」にフォーカスしていきます。


Visiting Old / Learn New



故きを温ねて新しきを知る。
それは昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。
トゥモローランドスタッフによる温故知新を語ってもらいました。








Vol.1

「ARCHIVE FIT SHIRT」





iwatani__.jpg 岩谷 真典
TOMORROWLAND 商品部門 メンズ企画


Editionのメンズ企画を経て、BLUE WORKとTOMORROWLANDメンズの企画として現在活躍中。車や家具や時計にも造詣が深い。生粋のメンズファッション人。

「アーカイブから今の気分を紐解く」


今から15年以上前に購入した〈BROOKS BROTHERS〉のポロカラーシャツを持参しました。これは新品で手に入れたアメリカ製のもので、もちろん初めての1枚というわけではなく、何度か買い足しています。こういう普遍的なプロダクトって良いなと感じると同時に、やっぱり今そのまま着るとなった際にはどこか違和感を覚えました。それが商品企画する際のスタートになっていますね。洋服って不思議なもので、どんな名作と呼ばれて長いこと親しまれているものでも今の気分が入っていないとしっくり来ないと思います。このシャツも買った当時はサイズが大きくてタンスの肥やしになっていまして、オーバーサイズで着られそうかなと引っ張り出してみたけど微妙なところがフィットせず...。もちろん着こなし方によっては現役でいける部分もあるのですが、しっくり来なかった細かい部分を見直したらすごく良いものになる気がしたんです。温故知新ですね。とはいえ、モノづくりの際にこういったサンプルは遠目に見るようにしています。そうでないと単なる模倣になり気分が投影されませんから。あくまでも名作アーカイブからインスピレーションソースをもらいつつも、過不足なく今日的な要素を紐解いていく作業だと言えるでしょう。



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「大事なのはバランス感覚」


個人的にもシャツというアイテム自体が昔から好きで、今までも様々なブランドのものに袖を通してきました。今回、オリジナルの新しいシャツを開発するにあたり、まずはネーミングが浮かんだんです。それが「アーカイブフィット」シリーズ。いわゆるオーバーサイズとかリラックスとかいう分かりやすい単語を選ばなかったのには響き以外にも理由があり、10年後にこのシャツが新たなアーカイブとして元ネタになるようにしたいという部分ですね。つまり、持参した〈BROOKS BROTHERS〉のシャツがこの「アーカイブフィット」を生み出すソースになったのと同様に、受け継いでいかれるニュースタンダードとなるように。上辺だけを攫ったとしても本物を知る方には見透かされます。ルーツを探求し、それの良さと今日的な解釈を見るバランスこそが真骨頂だと捉えています。



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「ディテールの追求は理想のシャツを作るため」


分かりやすく元ネタの1つであるシャツとの比較をしますと、サイジングが大きく違います。肩幅を広く取り、アームホールや身幅もトワルの段階で納得いくまで微調整を繰り返しました。単に大きくシャツを作るだけでは出せない雰囲気を獲得できたと自負しています。ディテールでは、前立て部をやや細くし、袖の剣ボロも細めの箱仕様に変えて洗練さを演出しました。また、第2ボタンを上目に付けることで第1ボタンを開けてカジュアルに着る時もだらしなくならぬようにし,ボタンダウンのタイプはロングポイントにせず、上品にまとまるよう気をつけました。ただ、こういったディテールからモノづくりに入ると懐古趣味から脱却しにくくなります。前述したように、まずは遠目で見てチームで気分を共有して、ゴールのイメージを擦り合わすのが大事。価値観を合わせることで納得いくものが完成しました。



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「着こなしの幅が広く、1枚で様になる」


「THOMAS MASON」の生地を採用したのは洗った時の風合いや経年変化を考えたからです。しなやかだしハリ感が違いますね。ノンアイロンでさらっと羽織るだけで悪目立ちせずに品良くまとまるよう留意しました。作り込んではいますが、シンプルかつベーシックをベースにした品があるので普通に着ていただければ十分です。2プリーツの太いパンツなどは間違いのない合わせかと思います。これからの季節はショーツにサンダルでも洗練されたコーディネートになるでしょうし、お手持ちのワードローブと喧嘩するケースも少ないのではないでしょうか。我らのこだわりを実現させるために工場さんにはいつも無理を言ってしまって申し訳ないのですが、漠然とキレイ目というイメージだけでなく思いのほかインディペンデントなことをやっているんですよね。ファッション民度の高い方がご覧になれば思わず「分かってるな」とほくそ笑んでいただけるような、服屋っぽい部分にも着目してくれると嬉しいです。



「常にアップデートを模索」


一口に定番と言っても解釈は様々。我々も定番を作ろうと意気込んでスタートすることはありません。着る人それぞれにマイ定番というものがあって、それは着心地や安心感、時代感や利便性などで移ろうものです。世の中にこれだけ服が溢れている中で、ついつい袖を通してしまうようなアーカイブとなり得る本物をこれからも作っていけるよう試行錯誤を続けていきます。すでにお客さまや店頭の声を傾聴し、クオリティコンシャスでワクワクするようなアイデアの具現化を進めています。ぜひご期待下さい!


トゥモローランド オンラインストアにて、「ARCHIVE FIT」の特集ページをご用意しています。
>>「BIG SHIRTS "ARCHIVE FIT"」





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