2020.05.05 / FOCUS

Side B - the essence of tomorrowland -
Chapter.1
「Visiting Old / Learn New」

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Side B - the essence of tomorrowland -



すべての物事には多角的な側面があります。
それはコインの裏表のように、不可分な関係性を持っているもの。
分かりやすい部分をA面とするなら、深堀りしたり、一見すると見過ごしてしまいがちなのがB面。
本項ではそんな「Side B」にフォーカスしていきます。


Visiting Old / Learn New



故きを温ねて新しきを知る。
それは昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。
トゥモローランドスタッフによる温故知新を語ってもらいました。







Vol.3

「AETA BRIEF BASKET」





focus_m_vol.3_000.jpg 田辺雄一郎
SUPER A MARKET / LAND OF TOMORROW バイヤー

渋谷本店、ACNE STUDIOS AOYAMA、SUPER A MARKET青山店を経て、商品部門のバイヤーに。独自の審美眼で選びだされるアイテムは一見の価値有り。青山のアーカイブアイテムストア、SUPER DOT MARKETの発起人でもある。
instagram:@yuichirotanabe08

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「好きなのはスタイリングの邪魔をしないバッグ」



温故知新というテーマをもらって、今日は縦型のブリーフバッグをいくつか持ってきました。僕自身は手ぶらで過ごすことが多く、それほどバッグを持つ機会というのは日常で少ないのですが、それゆえに持つとなった時には自分なりのこだわりがいくつかありますね。
まず大事なのは、服のシルエットに響かないこと。リュックやショルダー型だとどうしても皺が入ったりするじゃないですか。加えて持参したものには色味が少ないという共通点があります。これもスタイリングを主役にしたいという現れから。あとは手持ちのバッグというものに大人の余裕を感じるのも大きいです。機能で考えた場合、片手が塞がるってディスアドバンテージだとも思いますが、それを補って余りある気品を得ることができるんじゃないかなって感じています。



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「モノは男の履歴書」



そもそも海外のスーパーとかブックストアで売っているショッピングバッグが好きで、最初に入手したのもそれです。容量やサイズ感もちょうどいいんですよね。お気に入りのバッグは使い込んで結構な味が出ていて、その経年変化も楽しんでいます。
昔に観た映画の「ワンダー 君は太陽」っていう作品で、お母さん役のジュリア・ロバーツが息子に「人の顔には印があるの。心は人の未来を示す地図で、顔は人の過去を示す地図なの」というセリフがあるのですが、愛用してきたモノにも当てはまると思っています。その人がなぜそれを選んでどう慈しんできたのかが現れますからね。顔やモノは男の履歴書なのではないでしょうか。





「バイイングは一期一会とユーモア、直感を大切に」



個人的にベストなバッグとして思い入れのある〈AETA〉のバッグも、持参したものと同じ型をチョイスしてきました。モノ作りを信条としている会社に属していることもあり、買い付けるものにもその親和性を感じることが大事だと考えています。〈AETA〉は様々な国や地域に赴き、現地での一期一会を形にするブランドです。 ブランドネームの語源は日本語の「逢えた」に由来し、一つ一つの出逢いを大切にしているスタンスに惹かれました。
このイントレチャートの一品はバングラデシュ製なのですが、何がすごいかというとブランドの方が実際に現地に入り、工場に寝泊りしながら一緒に作り上げてしまうところ。良いと惚れ込んだ人や生産背景の懐に入り込んで、共にプロダクトを作っていくというのは想像しているより簡単ではありません。一期一会を標榜するだけでなく、実践し続けている姿勢だけでも尊敬に値します。

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あとはプレゼンテーションが素晴らしいです。こういうバックストーリーって下手すると暑苦しく感じてしまう方もいるかと思うのですが、当たり前のように行っているから気負いがなく清々しい。ブランドビジュアルも洗練されていますし、何と言うか粋ですよね。

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目の付け所やユーモアを感じさせてくれる部分も好きです。〈koesen〉といえば動物のぬいぐるみで高名ですが、そこに別注した理由が「女子高生がちょっと前にみんなバッグにぬいぐるみを付けていたから」という(笑)。他にも〈THREE〉のコスメを入れる専用のバッグを作ったり、どんどん大きなサイズに収納していけるマトリョーシカみたいなものを作ったり。「これってどういうことなんだろう?」とこちらに解釈の余白を示してくれる稀有なブランドだと捉えています。

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「広義的なレス・イズ・モア」


概念は十分にお伝えしたので、モノ軸での説明もさせてもらいます。まずこれはすべてオールハンドメイドです。バッグの内側を見ていただけたら一目瞭然なのですが、編み込みのレザーには表裏がありません。床面を貼り合わせることで通常は毛羽立ってしまいがちな部分がなくなっています。これをイントレチャートのバッグというサイズ感のプロダクトでやるのは容易ではなく、誤魔化しの効かない作り方をしているなと感心します。それでもやはり奥ゆかしいブランドですので、それを喧伝していないのも好感が持てます。あくまでもクオリティで勝負しているからこそ、ロゴなどは本当に控えめに鎮座していて、一見するとどこのブランドなのか分からない部分も所有欲を満たしてくれますね。


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そんなネームレスなところと併せて、男女関係なく持てるジェンダーレス、流行に左右されないタイムレス、四季を問わず持てるシーズンレス、一期一会に基づいたプライスレス...。既存の範疇に収まらない、長く使えるバッグだといえるでしょう。トゥモローランドが展開する服にもマッチするエレガントな存在感と確かなモノの信頼性を、より多くの方に実感してもらえたらバイヤー冥利につきます!




AETA BRIEF BASKET





〈AETA〉の商品はこちらからご覧いただけます。

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